文章の構成について考える

文章の面白さを決めているものはなにか。

世の中には様々な文章があるが、面白いものもそうでないものも様々である。

その違いは一体どこにあるのか。

その答えをもとめて、今回は論理展開という観点から、文章を考えてみたいと思う。

思わず、先が読みたくなる文章とはなにか。

その答えは論理展開にあります。

 

 

 

事実はひとつでも解釈はたくさんある

あるテーマについて調べてるために何冊も本を読んでいると、同じような内容を目にすることがあります。

ニュースの記事もそうではないでしょうか。

なぜ、このようなことが起きるのかというと「同じ事実」をもとに、文章が書かれているから。

しかし、そのすべてが全く同じ内容になるかといえばそうではありません。

事実は同じでも、主張が異なるからです。

ある出来事に対して、賛成のひともいれば、反対のひともいる。

とる立場によって、内容は全くかわってきます。

ニュースの記事などは、事実はすべて同じです。

それを面白くするのもつまらなくするもの論理構造だと言えます。

 

映画を例えにしてみるとわかりやすいかもしれません。

ある「脱獄事件」を題材にした、映画があったとしましょう。

監督にとって撮りたいテーマがかわります。

 

脱獄犯にスポットをあてるのか、それとも看守にスポットあてるのか。

時系列ごとに話を展開するのか、それともクライマックスから描くのか。

 

そのような違いで同じ事実を題材にしても、内容は全く違うものになります。

 

もちろん、そのやり方に正解はありませんが、不正解はあると思います。

また、正解に近いものはあります。

 

 

「序論・本論・結論」

基本的にストーリーで考えるのであれば「起・承・転・結」と言われています。

では、ブログ等の文章ではどうでしょうか。

様々な理論がありますが、ここでは「序論・本論・結論」といたします。

 

序論で語るのは、客観的な状況説明。

これから本編でなにをかたるのか。

なぜ、それを語る必要があるのか、

世の中の動きはどうなっているかなど、客観的な立場から明らかにする。

 

本論で語るのは、それに対する自分の意見であり、仮設である。

ここでは客観性よりも、主観を軸に論を展開していく。

 

そして、結論では、再び客観的な視点に立って論をまとめていく。

展開されて自らの意見を動かしがたい事実として描くわけである。

 

まとめ

話の展開や、焦点をかえることで同じ事実でも、まったく違った内容になるということは、論理展開のやりかたを覚えれば、ありふれた出来事でも、面白い文章がつくりだせるということになります。

書くことがないとか、なにを書けばいいとかそんなことで悩む必要もなく、どんなことでも面白く描くことができれば、書くことで困ることはなくなります。